「キッチンキャビネット」の続きです。材料はSPFパイン材のワンバイ材と集成材です。前回は枠を組み立てて天板を取り付けたところでした。今回は天板に埋木をしてワトコオイルのドリフトウッドで塗装します。
3. ワトコオイルで塗装する
3-1. 天板に埋木をする
枠に取り付ける際、本当はダボと接着剤で固定したかった天板ですが、上からネジ止めしてしまったので埋木で隠します。
埋木には、ダボとして使うつもりだった直径5mmの丸棒を使います。ホームセンターで長さ90cmが100円弱でした。先に穴に木工用ボンドを投入しておいてから丸棒をプスッと差し込みます。きつい場合は、先に丸棒を短くしておいてからトンカチで叩いてはめ込みます。ネジ頭までの深さが3〜4mm程度しかないのでボンドはしっかり入れておきます。
はみ出た部分は金切りノコを使って切りました。普通のノコギリが届かない天板の中央付近でも、刃をしならせて切ることができました。金切りノコで金属を切る時はギコギコ、ギコギコとなかなか地道な作業ですが、この程度の丸棒ならすぐに切ることができます。
使用したのは刃が交換できるタイプの金切りノコ(ハンドソー)。留め具より前の刃がしなる部分を使います。金属も切れる金切りノコは1本あるといざという時に便利です。
棒を切ったらペーパーがけをして表面を平らに均しておきます。ドリルで周りが少し割れてしまった所もありましたが、もともとフシが多かったしボロっちぃぐらいが丁度いいので気にせずそのままにすることにしました。キレイに仕上げたい場合は砥の粉(トノコ)を使います。
3-2. ワトコオイルのドリフトウッドで塗装する
前に作った鉄脚テーブルを塗ったのと同じ「ワトコオイルのドリフトウッド」で塗ります。廃材っぽい、薄汚い色にしてみせます。せめて天板くらいはペーパーがけをして角を取っておきます。メンドクサイのでその他は軽くペーパーがけしておしまいです。
そのままだと、当たったらタダでは済まないトンガリ方だったので角も丸くしておきます。
足場板みたいのが好きな方は、パイン材ならトンカチやノミで叩いて削って野ざらしにして…とボッコボコにしてからドリフトウッド塗るといい感じだと思います。
それにしても本物の古びた足場板って結構なお値段です。建設現場で働いていた若いころは、見かけても「頼りないからアルミ板にしてよ」としか思いませんでしたけどね。
目立たない部分の背板や底板から塗っていきます。背板のMDF合板は必要以上にオイルを吸うのでもったいないです。そこそこにしておきます。
全体を塗ったら余分なオイルをウェスなどで拭いていきます。たまに少し弾いたり硬いフシに入っていかなかったりすることがあるので、必要なら2回塗りします。
ご覧の通り、いいかげんな仕上がりを目指しているので、天板の穴だのキズだの細かい所を気にする必要がありません。ラクです。
次回は上の写真にもある脚を取り付けます。途中で飽きたりして時間がかかってしまったので奥さんに「もうこれでええんじゃない?」なんて言われてしまいましたがエェワケないですわな。