ターナーのアイアンペイント(ブラック)を使って塩ビ管(塩ビパイプ)を鉄管っぽく塗装してプリンタ台を作りました。棚板は家にあったSPFパイン材のお手軽DIYです。
アイアンペイント
アイアンペイント 塗るだけで金属のような質感 | ターナー色彩株式会社
アイアンペイントは、木や塩ビに使える、金属っぽい質感が出せる水性アクリル塗料です。塩ビはそのまま使用できますが、金属にはプライマー(下地剤)がいるとのことです。その辺から素材を真似るっていうなんちゃっての感じがしてそれほど興味なかったんですが、価格もそれほど高くない、塩ビ管自体も安い、ことからケチるのにはちょうどいいと思って買ってみました。
地元のホームセンターで小さい容器(200ml入り)が1,200円程度。送料との兼ね合いで今回はネットで買うよりお得でした。
とりあえず、使用感は水性なので希釈や手入れも楽で塗りやすいです。きっと初心者にも扱いやすいでしょう。屋外用のアクリルペンキなどと比べても原液はとろみがあるので、ハケで置いていくような塗り方をすれば簡単に梨地のような塗面になります。
公式サイトには茶色のヤツとか塗り重ねてサビっぽく演出してるのもありますが、このあたりのエイジング加工みたいのはプラモデル、ジオラマを作っているモデラーの方ならオチャノコサイサイだと思います。
材料の準備
今回、アイアンペイントの他に準備した材料、塩ビ管パーツは全部でかかった費用が約1,300円。ホームセンターに行けばエルボーなどの継ぎ手は1個数十円から買えます。写真のような継ぎ手の他に2メートルの直管を2本買いました。その他の、棚板に使うパイン材やBRIWAX、ネジなどの部品は家にあるものを使いました。
不要な凸文字を削る
塩ビ管の継ぎ手には、DIYには不要な凸文字があります。予めこれを削ります。
塗る前に継ぎ手の凸文字を削ります。
凸文字を削ったところ(写真左側)。そこそこ塗膜があるので、きれいにペーパーがけしなくてもある程度で大丈夫です。
継ぎ手の処理が終わったら、直管を切って継ぎ手で連結して、棚の枠組みを作ります。
パイン材は古木っぽく適当に加工
棚板は家にあったワンバイエイト(幅184mm)のパイン材。丸ノコでカットしたら面取りはトンカチでたたいておしまい。端材で作った裏桟を通して、家にあったBRIWAX(ブライワックス)を塗り込んどきます。とにかくお金と時間をかけません。
いざ塗装、完成
寒かったので室内で塗装。水性で嫌なニオイもないので心おきなく作業できました。測ってないですが、作業時間も数十分程度でした。
塗ったばかりはツヤがありますが、乾くに従ってだんだんとマットな質感に変わっていきます。
30分くらいで乾き始めるので棚板をつけて行きます。
完成。ケチったわりにはいい感じになりました。
乾くとこんな感じです。ほんの少しだけ希釈しましたが、原液のまま何度か重ね塗りするともう少しゴツゴツした鋳物っぽい質感が出せるかもしれません。個人的には少しメタリックが多いですね。
ちなみに、今回の塩ビ管には何の下地処理もしませんでした。生乾きの時に少し当たって剥げた所がありましたがすぐにタッチアップで問題なし。30分もしないうちに触れるくらいに乾いてきますが、完全硬化には1日置いたほうが良さそうです。
「塗装の前には足付け(ヤスリがけ)」って突っ込まれそうですがそれはあくまで基本、現実的に無理だったり面倒な場面が多々あります。今回は面倒でした。とりあえず水分飛ばして脱脂して、それでも下地がよくない場合にはシーラーを使って下さい。
今回は小さな棚だったこともありますが塗料もほとんど減らず思ったより塗布面積広くてコスパも良さそうです。初心者でも取り扱いやすい水性なので、100円ショップの筆やハケで節約DIYするのにもいいと思います。