竹馬を自作

年も明け、久しぶりの投稿になってしまいました。テレビ台の自作とかDIYの計画はあるんですが忙しくてなかなか出来てないです。とりあえず今回は3歳の子どもがテレビを見て欲しがった自作の竹馬です。材料は田舎で取ってきた竹と針金だけ、作り方は自分の子どもの頃のうろ覚えを頼りに適当です。

本当は、記事にするなら嬉しそうに遊んでる写真を、と思ってましたが、やる前から飽きられちゃってまだちゃんと乗ってくれてません。今後練習して乗ってくれるようになったら写真更新します。


竹は近所の山にもたくさん生えてるんですが、勝手に伐採するのはまずいので田舎から取ってくることにしました。自分の家系の田舎は高知の山ん中ですが、今はもう勝手に山に入って木や竹を切れなくなってしまったので、今回は奥さん方の親戚に連絡して安芸市の山中から取ってきました。

高知県安芸市産「野生の竹」
高知県安芸市産「野生の竹」

取りに行った地域には竹はいくらでもあったんですが、手頃なサイズを探すのには少し苦労しました。自分の田舎だともう少し慣れがあるんですが、アウエーなんでしょうがないです。

で、車が停めやすくて足場の良さそうだった河原に自生していた小さな竹林から選んでしまったので、一本だけ少し枯れた茶色いのが混じってしまいました。枯れた竹は水分が抜けて少し軽く、ちょっとバランスが悪くなるかもしれませんが、左右の大きさを揃える方が優先なのでまぁいいです。

竹馬の制作 › 竹を切り出したところ

すんごく汚かったのでよく洗ったあと、ノコギリで切り出します。中くらいの竹(直径4cmくらい)は長さ150〜160cmくらい、太い竹(直径5cmくらい)は長さ30cmくらい、細い竹(直径2cmくらい)は長さ20cmくらいで各2本用意します。

竹馬の足を掛ける部分の制作

30cmくらいに切り出した太い竹は足を掛けるステップ部分に使います。真っ二つに割ります。ナタがあれば一発なんですが、今持ってないので代わりにステンレス製のスクレイパーを使いました。少しずつ割いていくようにトンカチで叩いて割っていきます。

竹馬の足を掛ける部分の制作

割ったところ。ちなみにですが、見た目と強度のことを考えてフシも左右対称を意識したほうがいいかと思います。

竹馬の足を掛ける部分の制作

端から5cmくらいのところに、この後に作るつっかい棒を斜めに突っ込む穴をえぐります。穴の大きさは作りながら調整していくのでとりあえずはざっくり適当です。

竹馬の足を掛ける部分のつっかい棒の制作

20cmくらいに切り出した細い竹をステップ部分のつっかいぼうにします。ステップ部分と竿部分に開けた穴にはめるので入りやすいようにフチを斜めに切り直します。

竹馬の足を掛ける部分の制作

一番長い太さ中くらいの竹は竿になります。下から5〜10cmくらいのところに、さきほどのつっかい棒を斜めに突っ込めるように穴をえぐります。強度が欲しい部分なんで穴の下にフシが来るようにしました。

竹馬の足を掛ける部分の制作

竿にステップを取り付けます。今回は、ホームセンターで数百円で買ってきた被覆(被膜)付きの針金で縛り上げて取り付けることにしました。外れたりズレたりしないように、竿とステップの両方にドリルで6mmくらいの穴を開けて通します。針金が無ければヒモでも代用できると思います。

竹馬のステップ制作
ヒモの場合でも同じですが、ステップに体重をかけた時に締まっていくようにステップの下側に針金(ヒモ)が来るように縛ります。

竹馬の足を掛ける部分の制作

針金で縛り上げる時は、建設現場の番線(結束線)を結える方法がいいです。まず針金を二重にして片方が輪っかになるようにして巻きつけます。輪っかに棒を通しグルグルと回して縛り上げます。この時巻きつけたゆとりの部分もからめて一緒に巻いていくとグイグイとしまっていきます。

番線(針金)の締め方

締め上げる棒にはシノ(ハッカー)と呼ばれる先が細くなった道具があります。このくらいの針金の太さだと尻尾がシノになった「シノ付きラチェットレンチ」という道具が締めやすくて好きです。締まった後にちゃんと抜けるような形であれば、とりあえずはプラスドライバーのようなもので代用できます。

ステップの下のつっかい棒も端を穴にひっかけたら、同じように針金で縛ります。

自作の竹馬

今回使った針金は少し細い(耐荷重13kgだそう)かとも思いましたが、写真のような巻き方で72kgのおっさんがちゃんと乗れました。子どもが乗った写真が撮れなかったからといってオッサンが遊んでる写真を載せたりしませんのでご安心ください。